春日井市 浅野眼科 日帰り白内障手術

手術によるリスク

手術前後の注意事項 白内障手術による、代表的なリスクをご紹介します。
下記はすべての方に起こり得るわけではなく、極めて稀に生じることがございます。

ご不安な点は医師までご相談ください。

手術中に起きうること

破嚢(はのう)

眼内レンズを支える袋の役割をする後嚢が何らかの原因で手術中に破れることがあります。
破嚢が起こると通常より手術時間が長くなります。

大きな破嚢が起きた場合は眼内レンズを挿入することができません。
この場合は後日、二次的に眼内レンズを直接縫い付ける手術が必要になります。

チン小帯断裂

水晶体を支える組織(チン小帯)が弱い場合、手術中に断裂することがあります。
チン小帯断裂がおきると破嚢と同様に手術に時間がかかります。
断裂の範囲により眼内レンズを通常の方法では挿入できないことがあるため、場合によっては後日、二次的に眼内レンズを直接縫い付ける手術が必要になります。

駆逐性出血

白内障手術中に、脈絡膜という膜の一部に生じる出血です。
ごく稀に生じることがありますが、当院では一度も起きたことはありません。

手術後に起きうること

眼圧上昇

一過性ではありますが、術後に眼圧が上がってしまうことがあります。
ほとんどの場合は、翌日か2日後には下がります。眼圧を下げるための目薬や内服薬を処方することがあります。

感染症(術後眼内炎)

細菌の感染による眼の中の炎症です。眼内炎が起きると視力が低下します。  
頻度は約0.03%(約3,000例に1例)と、かなり希なものであり、当院では一度も起きたことはありません。

(1)急性眼内炎
術後1週間以内が8割。明らかな霧視や視力低下を自覚。
(2)遅発性眼内炎
術後1ヶ月以上経ってから発症。自覚症状に乏しい。

嚢胞様黄斑浮腫(のうほうようおうはんふしゅ)

黄斑(眼球内部の網膜の中心部)に一時的に浮腫(むくみ)が生じるもので、白内障手術後の2週間から1か月、あるいはそれ以降に発症することもあります。
術後、予防する点眼薬を処方しています。目の調子が良くても必ず点眼してください。

水疱性角膜症(すいほうせいかくまくしょう)

角膜には透明性を保つために重要な役割をしている内皮細胞という細胞があります。
この内皮細胞は白内障手術により少し減少してしまいます。

もともと内皮細胞が少ない場合、手術後に角膜が白く濁ってしまうことがあります。
手術前に内皮細胞が十分あるか確認しておくことが重要です。

後発白内障(嚢の混濁)

手術後数か月~数年経つと、眼内レンズが入っている袋が混濁し、かすんで見えたり、視力が低下する場合がありますが、外来でレーザーを用いて混濁部分を取り除く処置を行うと視力は改善します。
治療は外来でレーザーで数分で行えます。
入院は不要で視力はすぐに回復します。

手術後に予測される症状

手術を受けた多くの方に発生するもの

痛み・しみる感じ・異物感

手術後に予測される症状 手術後20分~30分で麻酔が切れると、軽い痛みや異物感、しみる感じが出ることがありますが、数日間でほとんど消失します。

痛みを和らげるお薬を処方しますので、指示通りにお使い下さい。

ぼやける・見えにくい(矯正誤差)

手術後に予測される症状 多焦点眼内レンズのみで近視・遠視・乱視を完全にゼロにすることは難しく、多少残ってしまうことがあります。

手術後3か月以上経って、眼の状態が安定した後も見えにくさを感じる場合は、眼鏡等で矯正が必要になることがあります。

また、手術直後は多焦点になれず、すっきり見えない、違和感を感じる、遠くから近く、または近くから遠くに視線を動かした際に、一時的にぼやけて見える、などの症状が出る場合があります。

慣れて自然な見え方になるまで、一般的に手術後3~6か月ほどかかります。

球結膜下出血(白目の出血)

手術の際に球結膜(白目の部分)の血管が傷ついて内出血し、赤くなってしまうことがありますが、ほとんどの場合は痛みを感じたり、見え方に影響が出ることがありません。内出血は手術後2~3週間で自然に消失します。

暗所での視力低下・光のにじみ

グレア・ハロー現象

薄暗い所では、明るい場所に比べて視力の低下を感じることがあります。支障がある場合は、スタンドライト等で手元を明るくして作業してください。

また、強い光源を見た場合や夜間に、グレア(光が長く伸びてまぶしく見えること)やハロー(光の周辺に輪がかかってみえること)が起きやすくなります。

手術後の見え方の変化

乱視

水晶体と角膜の歪みによって生じるのが「乱視」です。
手術で水晶体の乱視はなくなりますが、角膜の乱視は残ります。そのため、乱視を補正するためのメガネが必要になる場合もあります。
もともと角膜の歪みが少ない方は、眼内レンズを移植すれば乱視の問題は解消されます。

色の見え方の変化

手術前は水晶体が黄色味を帯びているため、景色が黄色っぽく見えているのですが、白内障の手術後は少し青みを帯びて見えます。
これは眼内レンズが青色の光をよく通すためです。
両眼手術するとそれほど気にならないですが、片眼だとやや気になるかもしれません。メガネや外出時のサングラス等で対策は可能です。

飛蚊症(ひぶんしょう)

手術後、視野に黒い虫のようなものが飛んでいるように見えること(飛蚊症)があります。手術前はかすんで気にならなかったものが、手術により目に入る光の量が増えるため、飛蚊症に気付くようになります。

ほとんどは、もともと眼の中にあった混濁が原因であり、病気ではなく生理的なもので、悪いものではありません(生理的飛蚊症)。時間が経つにつれあまり感じなくなります。

しかし、まれに眼底の病気(網膜裂孔・剥離、眼底出血、ぶどう膜炎など)である可能性もあるため、手術後に眼底検査が必要になります。

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